コロナ禍は相変わらずくすぶった状態が続いている。最近ではロシアのウクライナ侵攻の状況が毎日テレビでその詳細を伝えていてウクライナの国や人々の悲惨な光景が画面に流されている。確かにウクライナの民間人を爆撃で殺してしまうロシアのやり方は如何なる理由があろうとも許される事ではない。しかし、ロシア、プーチンが悪でウクライナ、ゼレンスキーは善という決めつけは如何なものか。強いもの(大国ロシア)が弱もの(小国ウクライナ)いじめをしているという構図は如何にも善悪がはっきりしているように思える。
しかし実は弱いものが先に強いものが嫌がる事を仕掛けたとすると話は変わってくる。 しかも弱いものを後で操り利用しようとしている影の強者がいたとしたらどうだろう。我々は国という単位で物事を考えるが、同じ利害を持った者同士、国とは関係なく結ばれたグループや層が行動を起こしていたとしたら。多分こういう話をするとありもしない陰謀論だと一笑されると思うが、実際に資本主義が原理の世界では民主主義等、所詮建前に過ぎずお金のためなら何でもござれが実態ではないか。残念ながら戦争産業が儲かるのは誰もが認める事だろう。軍事産業は既に相当儲けているという報道もある。実際のところは中々わからない。
まず私たちはマスメディアの伝える事をそのまま鵜呑みにせず、立場や異なる視点での情報を集めて冷静に判断する必要がある。立場によって善悪は逆転するし、あらゆる事象を冷静に判断しないと見間違えてしまう。そして大事なのは善悪の判断以上にまず争いを終わらせるための双方の妥協点を探り、周りがそこへ導くことが大事だと思う。むしろ今は逆で、マスメディアはあいつが悪いから徹底的に争って潰せと煽り、当事者をたきつけているように思える。 どちらも追い詰め過ぎると逆上して、とんでもない結果を招きかねない。今や戦争は直接人を殺す武器だけでなく、経済やサイバーやメディアを介した情報等による攪乱も用いられる。
人の行き来やインターネット情報であらゆる国や人の情報が入り、お互いの理解もしやすくなった。そろそろ人類は資本(拝金)主義というヒエラルギーから脱却し、争いという愚かな行為を止めて地球単位の共存共栄という新たな構図を確立したいものだ。